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この人に聞きたい 「骨は何歳からでも若返る!」 川崎医科大学 産婦人科学 特任教授・医師 太田博明さん

今回ご登場の太田先生は産婦人科医でありながら高齢者の健康維持・増進に着目し、精力的に「骨活」を啓蒙されています。

実は骨の健康は、見た目の若々しさとも深く関わるようです。著書『骨は若返る!』がベストセラーとなっている、今話題の先生です。


太田博明さん

産婦人科医だから骨活(こつかつ)

私は世のため人のためになる仕事をしたいと願っていました。高校三年までは文系で法律家になろうとしていましたが、途中で医学部を目指して理系の勉強を始めました。

医者になって53年目ですが、「真実は一つ」ということを大切にしています。この仕事は想像していた以上にやりがいのある素晴らしい仕事です。もともと婦人科では悪性腫瘍(がん)の手術を行っていましたが、毎回完璧な手術をするよう精魂込めて取り組んでいました。

がんの生存者は非常に増えていますが、術後にさまざまな影響が出てきます。がんコントロールのために卵巣を摘出すると女性ホルモンが低下し、ホットフラッシュ(のぼせ・ほてり・発汗)という更年期症状が出現します。さらに女性ホルモンの加護がなくなることで、骨粗しょう症や高血圧なども起こりやすくなってきます。

そこで、がん経験者の生活の質を高めようと、特に女性ホルモンの影響が出やすい骨を健康に保つために「骨活」の啓蒙を始めました。

骨に関わる学会には骨代謝学会や骨粗しょう症学会などがありますが、私は婦人科医として初めて両学会の学会長を務めました。

...続きは遊和47号でご覧ください。

太田博明さん

PROFILE

太田 博明(おおた ひろあき)PROFILE

産婦人科医。1944年、東京都生まれ。1970年、慶應義塾大学医学部を卒業し、同大学医学博士を取得。ラ・ホーヤ癌研究所に留学後、1991年、慶應義塾大学病院産婦人科に女性医療の先駆けとなる中高年健康維持外来を創設。1995年、同大学助教授となる。その後、東京女子医科大学主任教授、国際医療福祉大学・臨床医学研究センター教授、山王メディカルセンター女性医療センター長、藤田医科大学病院国際医療センター客員病院教 授を務めた。2021年より川崎医科大学産婦人科学特任教授、同大学総合医療センター産婦人科特任部長。日本骨粗鬆症学会理事長、日本抗加齢医学会理事を務め、現在は同学会監事。日本更年期医学会の第一回学会賞受賞、日本骨粗鬆症学会学会賞、日本骨代謝学会学会賞をいずれも婦人科医として初受賞。 著書に『骨は若返る!』『筋肉は若返る!』(さくら舎)、『抜群の若返り!「骨トレ」100秒』(三笠書房)、『若返りの医学』(さくら舎)など多数。

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