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この人に聞きたい 「明日の美しさは腸からやってくる」 医療法人社団 順幸会 小林メディカルクリニック東京 院長・理事長 小林暁子さん

医師であるご主人の小林弘幸先生と共にご活躍の小林暁子先生。今回は先生のクリニックでお話を伺いました。テレビや本で拝見するよりもお若く、お肌もきれいで驚きでした。内側から身体をきれいにして、病気にならない心と身体を作るためのアドバイスをいただきました。

便秘外来の開設

父は開業医でしたが、自分も医者になろうとは思っていませんでした。ところが、将来のことを母に相談した際に母は祖父の死で医者の道を断念していたと聞き、母が叶えられなかったのなら私が目指そうと医学部に進むことにしました。

私はスポーツが好きで竹を割ったような性格なこともあって、外科に進もうと思っていました。でも、患者様から「他の先生には話しづらいことでも、小林先生は親しみやすいから話しやすいし聞きやすい」という声があり、その頃大学病院に女性専用外来ができたこともあって、全身を総合的に診ていく総合診療科に進みました。

日々診察をする中でトラブルの多くが「腸」に起因することに気づき、また自分の経験からも腸内環境の大切さを感じていました。診察では必ず腸の話をしていたところ、「そこをもう少し時間をかけて診てほしい」という患者様がたくさんおられたので、便秘外来を開設することになりました。

今でこそ腸内環境は大事だといわれていますが、当時はほとんど興味を持たれていませんでした。縁あって腸内環境について取り組んできましたが、「ここに来れてよかった」と心からおっしゃって下さる方が多いので本当にありがたいなと思っています。


小林暁子さん

腸内環境から病気が起こる

腸内環境が悪くなると栄養素の吸収と老廃物の排出が妨げられるばかりか、それを処理するリンパの流れが滞ることになります。これは、腸には多くのリンパが流れ込んでいるためですが、リンパの流れが悪化すると末梢の血行も悪くなり、むくみや冷え、肌トラブル、アレルギーなどを起こします。

私は子どもの頃から便秘がひどく、家族も便秘でした。医者になってからは忙しさからトイレに行く時間がなくなり、安易に下剤を使うようになったらますます便秘が悪化して体調も悪くなりました。 医者なのにすぐかぜを引く、元気が出ない、体力がない、イライラすることが多く、肌もボロボロでした。それが、下剤をむやみに使うのをやめて腸内環境を整えるようにしたら、長年の冷え症や吹き出物が改善したり性格も積極的で明るくなったり、かぜも引かなくなって17年ほど経ちます…

...続きは遊和27号でご覧ください。

小林暁子さん

PROFILE

小林 暁子(こばやし あきこ)

医療法人社団順幸会 小林メディカルクリニック東京の院長・理事長。 医学博士。順天堂大学医学部卒業。
順天堂大学総合診療科での診療経験をもとに、便秘外来・内科・皮膚科・女性専門外来など全身の不調に対応するクリニックを開業。
便秘外来では1万人以上の便秘患者の治療に携わり、高い実績を上げている。『患者さんの心に寄り添い、自然治癒力を引き出す医療』がモットー。
著書に『美しいを引き寄せる「副交感神経」の意識』(ベストセラーズ)、『2週間で腸が若返る!美腸ダイエット』(世界文化社)などがある。

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