なごやかに すこやかに 遊和 yuwa 体の健康は「置き薬で」 心の健康は「遊和」で・・・

気になるアレルギーの事。

アレルギーの増加

アレルギー疾患の患者数は年々増加し、今や日本人の2人に1人が何らかのアレルギーをもっているといわれています。

人間には異物から体を守るために免疫系が備わっていて、この免疫系が特定の物質(アレルゲン)に過剰反応して起こるのがアレルギーです。代表的な疾患には、気管支ぜんそく、アトピー性皮膚炎、花粉症などがあり、生活の質や仕事の効率が低下して日常生活に支障をきたすことが問題となっています。

アレルギー症状は免疫系が活発な20歳までの若年層で起こりやすく、免疫系の働きが落ちる高齢期になると少なくなる傾向があります。しかし、現在では中高年になってから発症する人も増え、ライフスタイルの変化によって免疫系のバランスが崩れていることが原因だと考えられています。

アレルギーは抗体反応

免疫系は体内に侵入した異物を食べて処理する働きや、抗体をつくって撃退したり再感染を防いだりする働きがあります。

アレルギーは免疫系のバランスが崩れ、人体にとって有害ではない物質に対しても抗体をつくってしまうことで起きています。特に、花粉やカビ、酸化物、化学物質といった日常的に接する機会の多いものがアレルゲンとなりやすいそうです。

アレルギーは抗体反応

近年では、花粉が肌に触れることで起こる花粉症皮膚炎も増えています。これは皮膚の乾燥によって肌のバリア機能が弱くなり、防衛力が低下していることが原因です。花粉症ではない人でも花粉の飛散時期は花粉との接触を減らし、肌の保湿を心がけるようにしましょう。肌を傷つけるゴシゴシ洗いは禁物です。

また、アレルギー疾患を持つ人では特定の食品を食べたときに口の中でアレルギー反応が起こることがあります。これはアレルゲンが似ていることが原因で、たとえば天然ゴム製品に触れるとかぶれるラテックスアレルギーの人はバナナやアボカドなどに、スギ花粉症の人はトマトに注意が必要です。

細菌と上手に付き合う

アレルギーに関するこれまでの研究から、アレルギー疾患の有病率は自然から離れた都市部ほど高くなることが分かっています。

このことから、アレルギー疾患の患者数増加には過度な除菌が関わるといわれています。接触する細菌が減ると免疫系が働く必要はなくなりますが、代わりに花粉やホコリといった身近なものを異物と認識して過剰に反応し、アレルギー症状を起こすようになると考えられているのです。

...続きは遊和37号でご覧ください。

ページトップへ