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気になる便秘の事。

便秘は秘めごと

日本人にとって便秘は「秘めごと」のようで、誰にも相談せずに一人で悩んでいる人が多いといわれています。

厚生労働省の調査によると人口の約14%が慢性的な便秘だとされ、これはおよそ7人に1人の計算となります。便秘は女性に多くみられますが、65歳以上になると男性にも増えてきます。

便秘が続くと過敏性腸症候群や大腸がんといった消化器系の病気だけでなく、いきむことで血圧が上がり脳や心臓の血管障害を招くことがあります。また、高齢者では長期にわたる便秘が精神的ストレスとなり、家に閉じこもりがちになって寝たきりにつながるともいわれています。

「たかが便秘、されど便秘」なのです。便秘を予防することは病気を防ぐ第一歩だといえます。

便秘の定義

かつての日本では便秘が少なかったこともあり、あまり研究が進められておらず定義もはっきりとしていませんでした。

2017年に慢性便秘の治療に関するガイドラインが作成され、便秘とは「本来体外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態」だと定義されました。また、回数に関わらず排便に時間がかかり、残便感があってスッキリしない状態も便秘だとされています。

専門家によると、やわらかいバナナ形の便が1分以内にスルッと出るのが理想的な排便のようです。元々排便は、強くいきまなくても自然に行われるものなのでしょう。

便の長い旅路

便の長い旅路

便は食べたもののカスや腸内細菌の死がい、新陳代謝ではがれ落ちた腸の内壁などからできていて、大腸内を「ぜん動運動」という大腸自体のクネクネとした動きによって1~3日かけて運ばれていきます。

便は、全長1.5mの大腸内を運ばれる間に水分を吸収され、徐々に固まっていきます。そしてS状結腸まで運ばれると、「大ぜん動」という激しい腸の動きで一気に直腸へ送られ、直腸に便が入った刺激が脳に伝わると便意を起こします。

ぜん動運動や大ぜん動が弱くて便を運ぶのに時間がかかったり、便意を無視して直腸に便が滞留したままになったりすると、便は硬くなって排出しにくくなります…

...続きは遊和33号でご覧ください。

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