放射線と高麗人蔘

放射線とは

放射線は放射性元素が崩壊する時に放出される粒子線または電磁波である。
1896年物理学者ベクレルにより、ウラン化合物から発見され、そこから放射線の強さをベクレルの単位で表す。

広い意味では、宇宙線、電波、紫外線、赤外線、X線(レントゲン)も電磁波である。
それらの違いは波長の長さである。
テレビ電波は1m~数m、ラジオ電波は数十m~数百mである。
一方、紫外線は1mの250万~10億分の一という程短い。
X線は更に短く、放射線で最も強力なガンマ線はX線の百分の一以下である。

有害な放射線は波長が短いほど強力である。
紫外線やアルファ線は紙一枚で防ぐことが出来るが、ベータ線、ガンマ線は透過性が強く、衣服を通して体内に入る。

放射線防護服は放射能を帯びたチリやほこりが直接皮膚に当たらないようにするためのものであるが、ガンマ線は通過するのである。
もし完全に放射線を防ぐ服を作るとすると、厚い鉛で作らなければならない。

最近よく耳にする「ベクレル」と「シーベルト」とは何を表しているか。
共に放射線の強さを表しているが、「ベクレル」はある物質から放射される放射線の量を表し、「シーベルト」は人体に吸収される放射線の量を表す。

丁度、地震の「マグニチュード」と「震度」の関係と同じである。
「マグニチュード」は震源地の地震のエネルギーであり、同じマグニチュードであっても、距離や地形により震度は異なる。
同じベクレルでも距離、環境、風などによって人体への影響は大きく差が出てくる。

1ミリシーベルトは1000マイクロシーベルトである。
自然界にも放射線は常にあるが、日本では一年間1.2~2.4ミリシーベルト(1200~2400マイクロシーベルト)である。
レントゲン撮影は一回50マイクロシーベルトである。

今、妊婦と子供は年間20ミリシーベルト(※)まで安全であると基準値を決めているが、レントゲンを200回~400回も撮影する線量になり安全である筈はない。
病院ではよほどの理由がない限り、妊婦にはただの一回のレントゲン撮影も控えているのである。

※2011年4月19日付け 文部科学省発出

放射線障害とは

放射線障害は必要以上に恐れてはならないが、軽くみてもいけない。
正しく認識するためには、急性障害と慢性障害をはっきり分けて理解しなければならない。 

「ただちに」健康に害はないという表現は「急性障害」のことを言っているのである。

厳密にいうと「ただちに」とは「一ヶ月以内」ということである。

放射線障害は放射線の種類(α、β、γ線)と人体の部位、持病などにより障害に差がある。
過去にレントゲンやCTスキャンを何回受けたかでも差が出てくる。

急性障害は白血病、赤血球減少、脱毛、免疫低下、肝障害、腎障害などである。
しかし、現場にいない人は後遺症である慢性障害に留意すべきである。
チェルノブイリ事故の5年後に、小児甲状腺ガンは通常の130倍も発症しているのである。 

何故、放射線を浴びるとガンになるか、それは放射線が体内に入ると、二次的に「活性酸素」が発生し、この活性酸素が正常な細胞のDNAを破壊し、細胞がガン化するからである。

長谷川ラボ バックナンバー