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帯津 良一さん
医療法人 直心会 帯津三敬病院
理事長 名誉院長
今回、遊和で免疫力について取り上げることとなり、遊和読者のなかでも多くの方が関心を寄せる「がん」についても触れていかなくてはと思いました。そこで今回、満を持して登場していただくのは、東西の医療を統合したホリスティック医学協会の会長であり、がんの治癒に全力をかけておられる帯津良一先生です。
先生が名誉院長を務める帯津三敬病院は埼玉県川越市にあり、周囲はのどかな田園風景です。病院の1階には気功道場があります。インタビューは和やかに行われ、最後は出口まで見送ってくださいました。帯津先生の穏やかな笑顔で心癒されたひと時でした。
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ホリスティック医学の実践
私はもともと食道がんの外科医ですが、西洋医学の限界をいち早く感じ、対極にある中国医学を取り入れて、およそ30年前に、病院をはじめました。今はさらに広げて、人間の命をまるごとみる《ホリスティック医学》を実践しています。
この頃のがんの治療はよくない点がいろいろあると思います。私のところに来る患者さんはがんセンターなどでイヤな思いをしている人が多い。
抗がん剤を断ったら「もう来るな」と言われる、「抗がん剤と一緒に漢方薬をやりたい」「リンパ球療法をやりたい」って言ったら、「それを言うんだったら来ないでください」ですからね。
一生が終わろうというときに、不快な思いにさせるのは医療じゃないと思う。患者さんはやりきれない思いをしているんですよね。これを解決しないと医療にならないんですよ。
最近、代替医療を批判する評論家がいますが、これもおかしい。医療へのやりきれない思いが後押ししてみんな代替医療に行っているのに、そのゆがみに目をつぶって批判だけしているわけです。
医療が殺伐として温かみがなくなってきているのです。
がんに対する戦略会議
私の病院では一人ひとり、患者さんの病室に行って、がんの戦略会議を開きます。
その際に、まず気持ちの持ち方が土台なので、がんという難局をどういう気持ちで乗り越えていくかを話し合います。
明るく前向きが健康によいといわれますが、私は人間の本性は寂しく哀しい存在だと思っています。それをしっかり認識すると、大きく気持ちが揺らぐことがなくなります。
そこから、希望の種をまいていくのです。体調が昨日よりいいとか、ささいなことでも感動を重ねてゆくと、自然に心が明るく循環していきます。
病院の食事療法ですが、玄米菜食や漢方がゆをベースにしています。でも、「白米がいい」という人にはそれでよいと思います。
どうしても肉を食べたい人には、月3回ぐらいなら食べてよいと言います。「どうせ毒を食べるんだから、高くてうまい肉を食べたらいい」って言うと、みんな本当に嬉しそうに食べに行きます。
心と食事、そして気功を土台に、漢方薬やイメージ療法、ビワの葉温灸や鍼、ホメオパシー、サプリメントなど、いろいろな代替療法を患者さんと相談しながら組み合わせます。
代替療法は科学的根拠に欠けるという人もいますが、人間自体の多くが未解明なんですから、手ごたえのあるものはオールラウンドでやっています。西洋医学のがんの三大療法を勧めるときもあります。使える武器は全部使います。
ものすごい勢いで再発が悪化してくる場合、抗がん剤でドーンと出鼻をくじきます。でも深追いはしません。あとは自然療法に入っていきます。
2~3週間様子をみて、血液検査の結果によって見直しが必要な場合は、また戦略を立て直します。
データが悪く、落ち込んでいる人には言葉で何を言ってもダメです。
そんなときは、いろいろなメーカーからサンプルでもらった1ヶ月分のサプリメントを「これはタダだから」と言ってあげます。
タダだったら嬉しいよね。もう半分効いたようなもんですよ。













