がんは甘党?

がん細胞のもう一つの特徴は、そのエネルギーの作り方にあるといわれています。
実は、がん細胞は正常細胞よりもたくさんの糖を分解してエネルギーを得る《甘党》なのです。
実際、がん細胞は正常細胞よりブドウ糖を3~8倍多く取り込みます。
がんの有無を画像化して調べる「PET(ペット)検査」は、その性質を利用したがんの早期発見法です。

一方、正常細胞がエネルギーを得るには、糖よりも十分な酸素が必要です。
血液がたくさん流れて、細胞まで酸素が十分に供給されると、がんは起こりにくいといわれています。

血流の多い心臓や小腸にがんができないのは、たくさんの血液が流れているからです。
がんの予防には血行をよくして、酸素を身体のすみずみまで運ぶことが重要です。

激しい運動のように、息が詰まる時間や緊張が続くような生活、ガツガツ食べる習慣は、酸素が末梢や内臓にうまく運ばれず、糖が過剰になってしまうため、がんが起こりやすいといえます。

西洋がんと和風がん

前立腺がん、大腸がん、乳がんはかつての日本には少なかった、いわゆる《西洋がん》です。
これらのがんは、高カロリー食や油の摂りすぎでリスクが高くなるといわれています。
さらに運動不足で起こりやすい特徴があります。

予防のポイントは長時間座らないこと、まめに身体を動かすこと、雑穀や大豆、さらにキノコや海藻などのヌルヌルした食品をよく食べることなどです。
また、小松菜やキャベツなどのアブラナ科野菜もよいといわれています。

胃がんはもともと日本に多い《和風がん》です。
これには、日本独特の塩辛いものの食べすぎや神経質な気質、食べたらすぐ動く習慣が関係しています。
食後はゆったりして精神的にもゆとりを持つことが大切です。

食道がんや咽頭がんは《酒・たばこがん》です。
酒も飲まず、たばこも吸わない人はなりにくいといわれていますが、熱いものを冷まさず食べる習慣には注意が必要でしょう。

肺がんはタバコだけでなく、悲観的な気持ちも影響するようです。
心を大きく楽観的に持つことが、リスクを減らすといわれています。

心も身体もあたたかく

長年の疫学的研究データに基づいたがん予防に効果のある食品(主に野菜や果物)

ここ20年、活性酸素の身体に対する害が注目されてきましたが、がんのきっかけも活性酸素が関係しています。
紫外線やストレス、過労などで発生する大量の活性酸素は、遺伝子を傷つける要因となっています。
それを防ぐにはポリフェノールが多い、色の濃い野菜や果実を多く摂るように意識しましょう。
漢方でも昔から赤、黒、緑、黄色など5色以上の食材を摂ることを勧めています。

また、免疫系を高めることもがん対策には欠かせません。
免疫を早く活性化させるには、身体を温めることが大切です。
がん細胞は熱に弱く、39度5分の熱が続くと死滅するといわれています。
身体が冷えていると、抗がん剤など薬の副作用が強く出ることが多いようです。
そのため病院では、治療と併用して体力や冷えを回復するために、高麗人蔘などを配合した漢方薬が使われるようになってきました。

日頃から心も身体も芯から温める生活が、がんを遠ざける道かもしれません。
ゆったりとした軽い運動や温かい食事、さらに入浴で温かい時間を増やすことが、がん予防の第一歩といえます。

 

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